三木市周辺のお花のスポット①善祥寺のハス
三木市口吉川町にある真言宗のお寺、善祥寺は、ハスの花で有名なお寺です。住職が手塩にかけて育てたハスが咲く境内は、まさに極楽浄土のようで心が落ち着きます。この善祥寺のハスについてご紹介しましょう。
ハスの花について

ハスとはどんな花?
レンコンの花として知られるハスは、 池や沼に生息する水生植物 です。ハスの歴史は古く、約1億4000万年前の古代から存在していたと言われています。 ハスの中でも有名なものが 大賀ハス(オオガハス)で、古代ハスとも呼ばれています。2000年以上前の地層から見つかったハスの種で、大賀一郎博士が発芽に成功したことから、博士の名前を取って名付けられました。
ハスの開花時期は?
ハスの開花時期は7月~9月ですが、見頃は7月中旬~8月中旬です。ハスは早朝に開花して、午後になると閉じてしまいます。また開花すると4~5日で散ってしまいます。
ハスと仏教
インドではハスの花を「聖者の花」と呼び、仏教と深いつながりがある花として大切にされてきました。また、ハスは泥水の中でも美しい花を咲かせることから、苦しみの中でも汚れる事のない清らかな心を象徴する花とされています。お盆が近くなると、仏壇に飾ったりお墓に持っていくための仏花として、店先でハスをよく見かけることがあるでしょう。また、仏具や宗教画にはハスの花をモチーフにした図柄がよく使われています。このようにハスと仏教は昔からとても深いつながりがあったことが分かりますね。
善祥寺のハス

住職が育てる400種類のハス
善祥寺では約400種類のハスが栽培されています。住職が30年ほど前から国内や海外で収集したハスを栽培していて、見頃になると無料で見せてくださいます。善祥寺のハスの見頃は7月~8月中旬です。
7月には「はすまつり」も開催される
毎年ハスが見頃になる7月下旬に、善祥寺境内で「はすまつり」が開催されます。みなぎの太鼓の奉納や、ハス茶・象鼻杯などのおもてなしもあって、多くの人が訪れてにぎわいます。
象鼻杯とは?
象鼻杯とは、ハスの葉に注いだお酒を下から茎を吸って飲むというおもてなしです。 ハスを持ち上げて茎の下からお酒を飲んでいる姿が、象が鼻を上げて水を飲む様子に似ているので象鼻杯という名前が付きました。 ハスの茎を通って出てくるお酒は、ほんのりとハスの香りがして優雅な味わいが楽しめます。
境内にはスイレンも咲いている
善祥寺にはハスだけでなく、スイレンもたくさん咲いています。ピンク・黄色・白と色とりどりのスイレンが咲いていて、トンボもたくさん飛んで来ます。水辺の涼し気な風景に暑さを忘れるひとときです。
善祥寺について
三木合戦で焼失してしまった善祥寺
三木市口吉川町にある善祥寺は、651年に 法道仙人 によって開基されたと伝えられる真言宗のお寺です。かつてはたくさんの宿坊が立ち並ぶお寺でしたが、織田家と別所家が争った三木合戦のさなかに火災に遭い、焼失してしまいました。その後現在の姿に再建されています。境内にある茅葺(かやぶき)の古いお社は、県の重要文化財となっています。
善祥寺へのアクセス
住所:三木市口吉川町善祥寺27-1 TEL.0794-88-0636
まとめ

ハスの花は早朝に咲きます。静かな朝にハスの花をじっと見つめていると、心が落ち着いてきて満ち足りた気持ちに浸ることができます。三木市内にもこんなに素敵なハスの名所があるので、ぜひみなさんも夏の朝に早起きをして、善祥寺のハスを見に行ってみてください!








